【京都うまいものめぐり】
≪路地奥の小さな古民家≫
京都御所のすぐ南にある吉田屋料理店。路地奥の見過ごしてしまいそうな古民家を使ったお店では、現代とは違った速度でゆったり時が流れている。レトロな扉をガラガラと開けると、女将の吉田裕子さんが花のような明るい笑顔で出迎えてくれる。人に教えたいような内緒にしておきたいような、秘密基地を見つけたような気分。そんな居心地のいい料理店には、友人宅に集い「酒盛り」を楽しめるような、おいしいごはんとお酒がある。
「旅先で出合った料理を日本人の口に合うよう、家庭で買えるような食材で作るのがコンセプト。日本で再現しようとすると同じ食材は手に入らないことが多いですが、何に置き換えたらさらにおいしくなるかと頭をひねり、レシピを考えるんです」と吉田さん。
吉田さんの言う通り、異国情緒を感じながらも、ちょっと他にはない味が楽しめる。