渡辺委員長が負傷
民主党は12日朝から国会内に若手議員らが集まり、厚労委の“妨害”に向けた作戦を練った。委員室前の配置を書き込んだ図面も用意し、山井和則元厚労政務官(53)は「体を張ってがんばろう!」と気勢を上げた。
作戦は予定通り実行。委員室前には党所属衆院議員の半数近い約35人が陣取って渡辺氏を取り囲み、委員室への入室を阻止しようと試みた。
渡辺氏は厚労委終了後、首を痛めたとして病院で全治2週間の診断を受け、携帯電話を紛失したことを記者団に明らかに。警視庁への被害届提出を検討する考えも示した。また自民党は、審議を妨害したとして山井氏と中島克仁氏(47)、阿部知子氏(67)の懲罰動議を衆院に提出した。
怒号と激しいもみ合いの末、約5分遅れで審議は始まったが、民主党議員は着席せず、立ったままやじを飛ばす作戦を展開。民主党の質問時間になってもやじを飛ばし続け、安倍晋三首相は審議を欠席した共産党の質問時間と合わせ約1時間、着席したまま待機。にもかかわらず、予定時刻が過ぎて委員室を出る首相に「逃げるのか!」と罵声を浴びせた。