維新の党は19日、国会内で両院議員総会を開き、「大阪都構想」の住民投票否決を受けて代表を辞任した江田憲司氏(59)の後任に松野頼久幹事長(54)を選出した。任期は今年9月まで。後任の新幹事長には柿沢未途(みと)氏(44)を起用した。
松野氏は記者会見で、党の路線について「今まで通り是々非々だ。『何でも反対』の野党をつくるつもりはない」と述べ、憲法改正などでは与党と協調する考えを示した。
松野氏は党創設者の橋下(はしもと)徹最高顧問(大阪市長)の政界引退表明で存続の危機に直面した党運営のかじ取りを担う。両院議員総会では「一致団結し、この難局を乗り切りたい」と党の結束を呼び掛けた。
記者会見では「橋下、江田両氏の志を継ぎ、改革政党としてがんばる」と強調。後半国会最大の焦点となる安全保障関連法案への対応については「政府から丁寧な審議をやろうというのが伝わらない。充実した審議を求めたい」と述べ、対決姿勢をにじませた。