展示品の中でどれを持ち帰りたいか尋ねられると、井浦さんは「芒燕図(ぼうえんず)屏風」をあげ、「宮廷を担当する絵師のまなざしが地面の雑草に向けられている。描いた孝信の人柄がステキだなあと思う」と話した。また「狩野派の絵師たちに共通しているのは圧倒的に絵がうまいことですね」と感心していた。(田中幸美(さちみ)、写真も/SANKEI E XPRESS)
【ガイド】
■特別展「桃山時代の狩野派-永徳の後継者たち-」 5月17日(日)まで、京都市東山区茶屋町527の京都国立博物館明治古都館で開催。会期中、一部展示替えあり。午前9時30分~午後6時(金曜は午後8時まで、閉館の30分前まで入館できる)。月曜休館(5月4日は開館)。一般1500円、大学生1200円、高校生900円、中学生以下無料。問い合わせは(電)075・525・2473(テレホンサービス)。