とはいえ、農協はこれまで自民党の「集票マシン」として機能してきただけに党内には不安も残る。
1月の佐賀県知事選では、地元JAグループの支援候補が与党推薦候補に勝利するなど農協票の固さをみせつけた。合同会議では出席者から「統一選への影響が出ないようお願いしたい」という意見も出た。来年夏の参院選への悪影響を懸念する向きもあり、首相にとっては今後党内の不安をどう解消するかも課題となる。(力武崇樹、水内茂幸/SANKEI EXPRESS)
■全国農業協同組合中央会(JA全中) 全国のJAグループの代表として、戦略立案や政府との折衝を担う組織。グループには農産物の販売などを担う全国農業協同組合連合会(JA全農)や金融部門を束ねる農林中央金庫(農林中金)などの全国組織があるが、JA全中はその全体の司令塔的な役割を果たす。本部は東京・大手町。職員数は都道府県中央会からの出向者らを除き約130人。