【国際情勢分析】
2015年は経済危機がさらに深刻化すると予測されているロシアに対し、欧州の主要国から対露制裁を緩和、もしくは、解除すべきだとの声が相次いでいる。昨年12月、ロシアがクリミア半島を併合して以来、先進7カ国(G7)の首脳として初めてモスクワを訪れ、ウラジーミル・プーチン大統領(62)と会談したフランスのフランソワ・オランド大統領(60)。公共ラジオ局フランス・インターの年頭インタビューに応じ、「私は対露制裁を今すぐにやめるべきだと思っている」と語った。
オランド氏が直言
制裁解除はウクライナ情勢での進展があれば、との条件付きだが、その根拠として、内戦が続くウクライナ東部について、ロシアはクリミアのように見ていないからだ、とオランド氏は主張する。
「プーチン大統領と会ったとき、彼は『ウクライナ東部を併合するつもりはない』と語っていた。彼の望みは影響力をそのまま保ち、ウクライナをNATO(北大西洋条約機構)陣営に加入させないことなのだ」