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【野口裕之の軍事情勢】「空の腹切り」「肉攻」に学ぶ対露戦略 (1/7ページ)

2014.10.6 06:00

北方領土の国後島に配備されたロシア軍のT80型戦車。「力でしか現状変更しない国」と外交決着を図るには、畏怖させる覚悟だけでも示す必要がある=2011年2月19日(提供写真)

北方領土の国後島に配備されたロシア軍のT80型戦車。「力でしか現状変更しない国」と外交決着を図るには、畏怖させる覚悟だけでも示す必要がある=2011年2月19日(提供写真)【拡大】

 (問)戦車とは何ですか?

 (答)ソ聯(れん)が友好諸国への友好的訪問に利用する乗り物です。

 ネット上で見付けたジョークは上デキだが、笑えない戦史に感じた。ソ聯軍が日ソ中立条約(1941年署名・発効)を一方的に破り、滿(まん)洲や北方領土になだれ込んだのは大東亜戦争(41~45年)終戦直前~終戦後にかけて。ソ聯を継承国ロシアに置き換えても十分通用する。ソ聯同様、クリミア併合やウクライナ侵入という国際法違反を犯しているからだ。

 もっとも、置き換えたところで、ソ聯軍の違法侵攻以来一本の歴史が刻む、わが国がジョークとして笑えない紛争。が、露側には「笑っている」ように映るだろう。安倍晋三首相(60)は「力による現状変更は断じて認めない」と9月、米国で記者会見した際に改めて述べた。ただ「力でしか現状変更しない国」への非難にしては余(あま)りに虚(みな)しく響く。

 しかも▽ウクライナ侵入を受けた欧米の対露制裁には腰が引け▽国会の所信表明演説では「対話」を強調。「日露平和条約締結」さえ呼び掛け、北方領土問題解決に意欲を示してもいる。

彼の国を畏怖させる覚悟だけでも示唆しておかねばならない

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