危機感を強めたボウリング界が目を向けたのは、シニア層だった。潜在需要を掘り起こそうとシニア層向けに入門教室を開いたり、クラブを結成したりと工夫を重ねた。
笹川スポーツ財団の調査によると、20歳以上の競技人口の推計は、平成16年が1667万人だったのに対し、26年には1038万人まで減った。そうした中、ボウリングを年1回以上プレーしたというシニア層(60歳以上)は16年の112万人から、26年は155万人にまで増加している。
安くて手軽に
「すごい!」
ストライカーズ西船ボウルで開かれた教室の参加者らは、打ち解けた様子でプレーを楽しみ、ストライクが出ると歓声を上げていた。ボウリングは仲間づくりの“社交場”でもある。