おっぱいのチカラ(3)母乳が出にくい…過剰な“痩せ願望”が影響も (3/3ページ)

2014.9.6 17:06

日本赤十字社医療センターの授乳サロン。出産直後から助産師が手厚くサポートし、母乳育児を軌道に乗せていく=東京都渋谷区

日本赤十字社医療センターの授乳サロン。出産直後から助産師が手厚くサポートし、母乳育児を軌道に乗せていく=東京都渋谷区【拡大】

 エンプティカロリー

 厚生労働省の統計によると、痩せ過ぎの指標とされるBMI(体格指数=体重「キロ」を身長「メートル」の2乗で割った数値)18・5未満の20代女性の割合は昭和58年に14・6%だったが、平成24年には21・8%に上昇。思春期にある程度の体脂肪率になることは出産を考えるうえで重要だという。

 だが、太りたくないとの思いから食事を減らし、必要な栄養素が欠乏したまま大人になっても「一生ダイエット」の状態が続く人が増えている。

 「出産年齢が若ければカバーできるかもしれない。でも、晩婚、晩産傾向は急には変えられない」と細川さん。ラブテリメンバーで管理栄養士の宇野薫さん(37)は訴える。「カロリーは足りていても、スナック菓子や甘い飲料などで栄養のない『エンプティカロリー』が多い。ビタミンやミネラルなど自分の体を作る栄養にもっと関心を持ってほしいのです」

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