遊ぶ場所・遊ぶ時間・遊ぶ仲間の3つが「ない」とされる現代の子供たち。子供の自由な遊び文化を守ろうと、各地で「冒険遊び場(プレーパーク)」を作る活動が広がっている。子供たちの日常に取り戻す試みだ。(村島有紀)
水遊び、木登り
「プレーパークは自由に遊べる所。マシュマロを焼いたり水遊びをしたり、木登りもできる」
小学3年生の藤井綾子ちゃん(9)は弟(5)と一緒に冒険遊び場「あさかの森 プレーパーク」(埼玉県朝霞市)に遊びに来た。昨年度から始まり、今年度は毎月第2週の水曜日から日曜日、5日間連続で午前10時~午後4時まで開催している。
約3ヘクタールの敷地にあるのは、木材やブルーシート、くぎ、チョークにドラム缶など。プレーリーダーの関戸博樹さん(33)によると、最初は「何したらいいの?」と聞く子供が多いが、「何をしてもいい」と分かると、周囲の子供たちの様子を見ながら、工作を始めたり、穴を掘ったり、落書きをしたり…。