共働き世帯の増加で学童保育の需要が高まっている。何をして過ごすかは運営主体によってさまざまだが、安心・安全な居場所であることに加え、質も求められるようになってきた。(油原聡子)
多様なプログラム
3月13日の放課後、横浜市立茅ケ崎小学校の一室に児童約40人が集まった。
住友生命(大阪市中央区)の学童保育支援事業のプログラムの一つで、試験的に実施。菊名記念病院(横浜市港北区)の心臓血管外科部長、尾頭厚医師が「皆さんにお医者さんの仕事について紹介しようと思いました」とあいさつし、医師の仕事や心臓血管外科について説明。
児童は聴診器を手に、お互いの心臓の音を聞いたり、手術用のマスクやガウンを着け、手術で使う糸で結び目を作ったりする体験をした。
住友生命が4月から始める「スミセイアフタースクールプロジェクト」で、全国の学童保育の運営を支援する。公募し、手術体験や和食の調理体験など多様なプログラムを実施。学童保育運営のマニュアルの配布や遊んで学べるペーパークラフトなどの教材を提供する。