平成27年卒業予定者の就職活動が12月1日、解禁される。リーマン・ショック(20年)以降、経済状況の悪化から子供の就職への保護者の関心が高まっている。保護者は就活中の子供にどう接すればいいのだろうか。(油原聡子)
明治大学の就職キャリア支援部の高瀬功・就職キャリア支援事務長は「リーマン・ショックを機に、保護者の就職活動への関心は高まってきました」と明かす。同大では保護者を対象とした就職の説明会を全国で開催。夫婦で来場するケースもあり、一部の会場では1家族1人と制限しているほどだ。
ベネッセ教育研究開発センターの大学生の保護者に関する調査(24年)によると、「卒業後にすぐ就職できるかどうか心配」と答えた保護者は、1年生で38・6%だが、2年生で48・4%。3年生で58・6%、4年生では59・7%に上った。
保護者が子供の心配をするのは当然だが、就職して仕事をするのは子供自身。高瀬さんは「就職活動をした学生からは『保護者が信頼して任せてくれ、やりやすかった』という声が多い。さりげなく後方支援をして心の支えになってほしい」と話す。