経済的に
子供にできる支援で大きいのが経済的な支援だ。就活にはお金がかかる。スーツやかばんなど初期投資に加え、交通費や食費などもかかる。
就活が本格化する前なら就活の話題でも子供に受け入れられやすい。岡崎編集長は「礼儀作法や言葉遣いなどのマナーは家庭で教えられる。就活が本格化する前、日頃から仕事の話をしたり、ニュースを見て感想を言い合ったりすれば就活につながる力になるはず」。知らない人や社会人と話す機会をつくってやることもいいという。
「子供が成長する機会」
「『親活』の非ススメ」などの著者で法政大キャリアデザイン学部の児美川孝一郎教授の話「中学受験で子供が成功した場合、その延長と考えてしまう保護者もいるが、受験と就職活動は違う。今の就職活動には問題点も指摘されているが、社会の仕組みや現実を知り、挫折を経験し、成長する機会でもある。厳しい就活は若者にとって、成長のための通過儀礼になるのも確か。保護者の関与は子供が成長する機会を奪ってしまうことになる」