全国的には子供「スリム化」 アトピー性皮膚炎は改善も

2013.12.13 23:39

小6男女の肥満率

小6男女の肥満率【拡大】

 文部科学省が発表した平成25年度学校保健統計調査速報で、福島県の子供たちの肥満傾向が相変わらず高いことが分かったが、全国的には子供たちの“スリム化”が定着しているといえそうだ。全国の肥満傾向の割合は幼稚園から高校の全学年で1割以下となり、文科省では「肥満がさまざまな病気につながるという認識が家庭に浸透してきたのでは」としている。

 肥満傾向の子供の出現率を18年度と25年度で比較すると、高1は2・4ポイント減の9・6%、中3も2・4ポイント減の7・9%になるなど、全学年がここ数年で、低下または横ばいとなっている。

 都道府県別でみると、中3で25年度の肥満傾向が多かったのは(1)青森県12・4%(2)福島12・0%(3)岩手11・1%-の順。少なかったのは(1)石川4・9%(2)兵庫5・7%(3)島根5・7%-の順で、冬の低温や積雪で車での移動が多い東北地方を中心に、肥満の子供が多くなる傾向が見られた。

 男女別では、幼稚園をのぞいて女子より男子のほうが肥満傾向が多かった。とくに高1は女子が8・1%だったのに男子は11・1%と約3ポイントも広がるなど、高学年ほど格差が目立った。

 文科省は今回の調査と併せて、病気などの健康状態調査も実施した。

 それによると、アトピー性皮膚炎の割合は幼稚園が2・4%、小学校が3・1%で、調査を始めた18年度以来過去最低となった。中学、高校でも減少傾向にあり、文科省は「アレルギーへの理解が学校現場で広がり、症状が悪化する前に治療が進む傾向にあるのではないか」と分析している。

 一方、裸眼視力では、1・0未満の高校生が65・8%と過去最悪となり、小学校でも30・5%、中学校も52・8%と高い割合を占めた。文科省担当者は「パソコン、ゲームを含めさまざまな要因が考えられるが、スマートフォンの使用も目にいい状況とはいえず、原因の一つになっている可能性がある」と話している。

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