習い事感覚で
企業でも学童保育事業に乗り出すケースが増えている。民間学童保育のさきがけとして有名なのが「キッズベースキャンプ」だ。平成18年に東京・桜新町に店舗をオープン。現在、東京・神奈川に20店舗を展開、会員数は約3千人に上る。子供が小学生になったときの入学枠を確保できる制度もあり、キャンセル待ちの店舗も多い。
料理やアート工作、農業体験などのプログラムが特徴。共働き家庭の利用者が多いが、専業主婦の家庭の子供が習い事感覚で利用することも多いという。広報担当者は「最近は一人っ子も多い。集団で過ごすことでコミュニケーション能力を伸ばすなど社会に出て役に立つ能力を求めている方もいます」と話す。
学習塾の「明光義塾」を運営する明光ネットワークジャパン(新宿区)が24年から始めたのは「明光キッズ」。レギュラー会員だと週に2回、個別指導の学習時間が確保されている。
住友生命のプロジェクトにも協力しているNPO法人「放課後NPOアフタースクール」の副代表理事、織畑研さんは「放課後や夏休みに過ごす時間は学校で過ごす時間より長い。そこで『親として子供に何をして過ごしてもらいたいか』なんです」と話している。