知らない子供も
運営するのは、NPO法人「あさかプレーパークの会」(app.45web.net)。子供たちの遊びの環境に危機感を抱いた住民によって、約10年前に結成された。昨年からはNPO法人になり、同市から「冒険遊び場づくり実施業務」の委託を受けた。
代表の野上真由美さん(57)は「当時は公園の遊具の事故が相次ぎ、外で遊ぶ子供たちが少なくなってきた頃。『危険だから』と切り捨てるのではなく、どろんこになって遊んだ経験や木登りのスリル、火の怖さやありがたさも知って大人になってほしいと思った」と結成の経緯を振り返る。
冒険遊び場には大人が常駐するが、通りがかりの子供たちがふらりと立ち寄れる雰囲気がある。名前も知らない子供たち同士が同じ作業をしたり、声を掛け合ったり、緩やかにつながる。子供と遊ぶボランティアに来ていた大学2年生の下田絢子さん(19)は「子供たちがこんなに生き生きとしていることは他の公園では見られない。多くの場所に広がってほしい」と話していた。