「父子手帳」配布する自治体増加 夫婦の役割や育児を“学習” (1/4ページ)

2014.6.22 18:01

男性の視点に立った和歌山市の『父子手帳~和歌山男の子育て指南本』(同市提供)

男性の視点に立った和歌山市の『父子手帳~和歌山男の子育て指南本』(同市提供)【拡大】

  • さいたま市の『父子手帖~さいたま市で父になる。』の作成に協力した父親グループ「さいパパ」代表の紅谷弘二さん

 妻の妊娠・出産と、子育てを考えるきっかけにしてほしいと、母子健康手帳とセットで父子手帳を交付する自治体が増えている。父親グループの協力を得て作成されただけあって、父子手帳には父親向けの子育てのヒントが多い。父子手帳による「父親教育」で、夫婦間の意識のずれや子供への虐待を防止する狙いもある。(村島有紀)

 まずはきっかけに

 平成23年度の厚生労働省の全国母子世帯等調査結果報告によると、母子家庭になった理由として、離婚が9割を占める。離婚時の子供の年齢は0~2歳が35・1%で最多。3~5歳(20・9%)、6~8歳(11・5%)と、年齢が上がるにつれて減少することから、出産を機に夫婦関係が悪化し、離婚するケースが多いとみられる。

 和歌山市は2年前から、『父子手帳~和歌山 男の子育て指南本』を母子健康手帳とセットで配布。市内の父親グループらの協力を得て作った。同市子育て支援課の担当者は「女性は体の変化などから少しずつ母親になる自覚を持つが、男性の場合、子供が『パパ』と呼ぶようになるまで父親としての自覚が生まれない人もいる」。

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