調理、洗濯、掃除、育児にまんべんなく関わる「スゴカジ」パパが30歳代で急増中-。旭化成ホームズが11日、発表した調査でそんな子育て世代の夫の姿が浮かび上がった。
調査は全国の30~69歳の男女999人を対象に3月に実施。結果によると、30~39歳では「スゴカジ」パパが35%と他の世代に比べ最も比率が高く、今後も増える傾向にあるという。他の年代を見ると、40~49歳、50~59歳とも「スゴカジ」パパの割合は20%台前半、60~69歳は11%と、割合は小さい。
30~39歳でも、割合が最も大きい多数派は、育児や掃除には熱心でも調理や洗濯への関与が低い「チョイカジ」パパで41・5%。50~59歳でも41・6%と大きな割合。これに対し、40~49歳と60~69歳はともに37%台にとどまる。
この2つの年齢層では、家事・育児への関心がかなり低い「ノンカジ」パパで60~69歳では51・5%と過半数を占め、40~49歳では39%とチョイカジパパをやや上回った。
調査したのは1989年に社内組織として発足した共働き家族研究所で、数年おきに夫の家事・育児への参加に関する調査を行っている。1989年と2012年にはフルタイムで勤務する世帯を対象に調査を実施。比較すると、夫の関与は「夕食の後片付け」で13・6%から46・5%へ、「洗濯物を干す」は11・7%から45・2%へ、「風呂掃除」は31・3%から55・3%へ、それぞれ増加した。
日本経済がバブル絶頂期だった89年当時、妻は仕事をしながら家事もこなす「孤軍奮闘型」が多かった。だが最近は夫や親も巻き込んで家事を支え合う傾向に様変わりしている。