環境激変…関西の郊外型百貨店で撤退相次ぐ 2つの大きな誤算 (2/5ページ)

2016.9.17 17:12

イオンモール堺北花田=堺市北区。堺北花田阪急は平成29年7月末で営業終了する
イオンモール堺北花田=堺市北区。堺北花田阪急は平成29年7月末で営業終了する【拡大】

  • イオンモール堺北花田。左奥の建物が堺北花田阪急=堺市北区
  • イオンモール堺北花田=堺市北区。堺北花田阪急は平成29年7月末で営業終了する

 18年にはセブン&アイ傘下のイトーヨーカ堂のSC「アリオ八尾」が隣接地に開業し、百貨店とSCによる相乗効果も期待されたが、復調にはほど遠かった。

 特に堺北花田阪急は開業から11年ほどしか経っておらず、あまりにも早い撤退が業界に与えた衝撃は大きかった。業界で「勝ち組」とされる阪急阪神百貨店がわずか2年連続の赤字であっさり見切りをつけたのは、事業環境をめぐって2つの大きな誤算があったためだ。

 百貨店の高付加価値には限界も

 誤算の1つは立地をめぐる事業環境の激変だった。大阪府南部でショッピングモールやアウトレットモールなど大型商業施設の進出が相次いだことから、利用客数や売り上げに大きな逆風となった。

 26年10月にららぽーと和泉(大阪府和泉市)、28年3月にイオンモール堺鉄砲町(堺市堺区)が出店。アリオ松原(大阪府松原市)も29年以降の開業準備を進めている。

「イオン同志で顧客を食い合うのでは」と懸念する声もあった

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