記録的な猛暑が予測される中、大手百貨店各社で最高気温が30度以上の「真夏日」や、35度以上の「猛暑日」の来店客を対象とした“猛暑サービス”を導入する動きが相次いでいる。暑すぎると消費者が外出を控え、客足が遠のく懸念があるため、独自のサービスで集客を図り、売り上げ増につなげる狙いだ。
新宿高島屋(東京都渋谷区)は8月31日までの間、気象庁発表の東京の天気予報で、翌日の予想最高気温が35度以上となった場合、翌日の午後2時~5時に「猛暑日サービス」を実施する。食料品売り場でアイスや弁当などを通常より値引きした価格で販売するほか、開店を待つ来店客を対象に冷たいお茶やおしぼりを提供するなど約80種類のサービスを導入した。
同店の担当者は「暑い中、来てよかったといわれるように頑張りたい」と話す。高島屋では、大阪店(大阪市中央区)や横浜店(横浜市)などでも同様のサービスを8月31日まで行う。
東武百貨店池袋本店(東京都豊島区)も28日から8月24日までの間、同様の「猛暑日サービス」を行う。汗で崩れたメークを直す「メークお直しサービス」やフルーツドリンクの割引販売などを実施する。