三越伊勢丹ホールディングス(HD)は9日、売り場面積が数千平方メートル規模の中型店を、今後、地方の大都市に出店する方針を明らかにした。商品を絞った中小型店により、地方で従来の百貨店になじみが薄い、若年層などの取り込みを図る。
三越伊勢丹HDは同日、名古屋駅前に初の中型店「イセタンハウス」を開業した。売り場面積は約3千平方メートルで、旗艦店の伊勢丹新宿本店の約20分の1。売れ筋の衣料品や雑貨を中心に約130ブランドを取り扱う。
大西洋社長は札幌や神戸、福岡などの大都市圏で、今後3年間に計5店の中型店を出店する方針を明らかにした。三越伊勢丹HDは現在、中型店と売り場面積1千平方メートル未満の小型店を約100店出店している。これを平成30年度末までに180店に増やす方針だ。