電力自由化、多様な料金プラン 電気使用量やセット割の見極め必要に (1/2ページ)

2016.3.31 06:29

携帯電話だけでなく電力も販売するKDDIの「auショップ」=大阪市北区

携帯電話だけでなく電力も販売するKDDIの「auショップ」=大阪市北区【拡大】

 4月1日に始まる電力小売り全面自由化では、ガスや携帯電話をセットで契約すれば割安になるなど多様な料金プランが登場している。ライフスタイルに応じて選べば家計の負担を減らすことができそうだ。ただ、どれがお得かを選ぶのは難しく、電気の使用量や割引条件などの見極めが必要になる。

 異業種からの新規参入組はガス、携帯電話、ガソリンなどとのセット割引に注力している。電気と他のサービスを組み合わせることで、それぞれのサービスから少しずつ値引きができ、さらにお得になる仕組みだ。

 東京ガスは都市ガスとセットで、平均的な家庭の場合、東京電力の現行料金より年8500円安い。ガスが多くの家庭に入り込んでいる強みなどで、東電からの切り替え申し込みは31日に20万件に達する見込みという。

 ソフトバンクは携帯電話とセットで月間使用量が300キロワット時までは定額にし、それを超えると割安になるのが特徴だ。月間使用量が392キロワット時の場合、東電管内では最大2年間、年約8920円お得になる。3年目からは割引額が縮小する。

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