ホンダから登場した燃料電池車「クラリティ フューエルセル」は、高圧タンクに充填された水素を使い、FCスタックによって発電した電気で走る電動車両です。
3分で満充填できるという水素タンクは、航続可能距離750kmを誇る141L(約5kg)の容量で、ミリ波レーダーとカメラを使った先進安全システム「ホンダセンシング」を搭載しているのも最先端のクルマらしいといえそうです。
さて、そんなホンダ・クラリティ フューエルセルのモーター最高出力は130kWですが、FCスタックの最高出力は103kWにとどまっています。FCスタックで発電した電気でモーターを動かすという流れのはずなのに、発電能力よりも駆動の最高出力が大きいというのはあり得ないことです。
その点について、ホンダのエンジニアに質問してみると「足りないぶんはバッテリーから電力を送っています。燃料電池とバッテリーのハイブリッドにより最高出力に達します」ということでした。
では、クラリティ フューエルセルの前席床下に搭載されるリチウムイオンバッテリーは、それだけの性能を持っているのでしょうか。