現在、中国政府も原発の海外輸出に力を入れているが、「これから低価格を武器にさらに攻めてくるかもしれない」と警戒感をみせた。海外の原発についてはトルコとベトナムに提案中で「この案件を慎重に行ってから先を考えたい」と語った。
また、三菱重工は仏原子力大手アレバと子会社のアレバNPへの出資について交渉している。1~2月の基本合意を目指していたが、仏電力公社(EDF)とアレバNPの買収価格の交渉が難航し基本合意が遅れており、「状況についてはコメントできない」と言及を避けた。
三菱重工は13年にデンマークの洋上風力発電設備大手ヴェスタスと合弁会社「MHIヴェスタス」を設立し、市場シェアの約6割を握るシーメンスを追いかけている。今後、「シェア3割は取れる。2位の地位を着実に維持したい」と述べた。