宿泊施設は相変わらずインバウンド需要を享受しているものの、当初の期待よりは落ち着いて推移しているようだ。大阪市内のホテルの稼働率は軒並み9割超えと満室に近い状況は変わらないが、宿泊予約の取り消しなどがあってトーンダウンしている。
あるホテル関係者は「旅行会社が旺盛な需要を見越して客室を多めに押さえていたが、宿泊客が思ったほど集まらなかったようだ」という。
直前に予約がキャンセルされると穴埋めが難しく「もっと増えると期待していたのに」(ホテル業界関係者)と、やや肩すかしを食らったことを打ち明けている。
帝国ホテル大阪(同)は8~13日で中国、台湾からの宿泊客の割合が全体の4割台に上り、客室稼働率は前年比1ポイント減の約94%となる見通しだ。他ホテルでも大きくは伸びてはおらず、昨年と同程度にとどまるホテルが多いのが実情だ。