両航空会社とも欧州方面への利便性を強化しており、乗り継ぎ時間も長くない。欧州航空会社と比べて価格もやや割安だ。ただ、どうしても飛行時間は長くなりがちで、旅行者への負担は大きくなる。
阪急交通社は「便数が減るとツアーで行程を考えるうえでの自由度が低くなる。欧州旅行の需要が増える夏期ダイヤには欧州便が戻ってきてほしい」と期待を込める。
夏期ダイヤが分岐点か
欧州線が大幅に減便したものの、LCCの急増により過去最高の就航便数を記録した新関空会社は強気の姿勢を崩していない。
関空の国際定期便の27年冬期ダイヤは、訪日外国人の増加を受け、中国と韓国線で新規就航が相次ぎ、ピーク時の旅客と貨物を合わせた就航便数は開港以来最多の週1215・5便(前年同期は942・5便)となった。特にLCCが急増し旅客便に占める比率は初めて3割を超えた。