中国経済の恩恵を受けてきた日本企業で、明暗が分かれている。訪日中国人客の増加が続く中、航空、運輸各社の2015年9月中間連結決算は、中間期として過去最高益を記録。一方、建設機械大手2社は、現地需要の落ち込みの余波を受け、減収減益となった。
ANAホールディングスが28日発表した15年9月中間連結決算は、営業利益が前年同期比49.8%増の867億円に上り、中間期として過去最高だった。収益を大きく牽引(けんいん)したのは国際線だ。訪日客の急増を取り込んで外国人旅客数が66%増加し、特に中国線では80%増と大幅に伸びた。
売上高は6.6%増の9112億円、最終利益は50.9%増の539億円で4期連続の増収増益だった。