ANAホールディングス(HD)と日本航空(JAL)は19日、2015年度下期(10月25日以降)の路線便数計画を発表した。国際線では、各社とも旺盛な訪日客需要を取り込むため、羽田と中国を結ぶ路線を新規開設・増便する。国内線との乗り継ぎ利便性を向上させ、国内線の利用客増にもつなげる。
ANAHDは羽田-広州を週7往復で新規開設するほか、羽田-北京、羽田-上海をそれぞれ現在の7往復から14往復に増やす。現在、運航している成田-北京は14往復から7往復に減らす。
JALは羽田-上海、羽田-北京の増便、羽田-広州の開設を検討している。首都圏と地方を結ぶ路線も増やし、訪日客の国内線利用者増加に対応する。
一方、国内線ではANAHDがエア・ドゥとの共同運航(コードシェア)を拡大する。エア・ドゥが新規路線を開設するのに合わせ、ANAHDは同路線で運航していた中部-札幌を減便、中部-函館、広島-札幌をそれぞれ運休する。
冬の観光オフシーズンによる利用客減少に合わせ、座席供給数を適正化する。このほか、1955年から運航、低迷している羽田-大島は撤退する。