羽田に次世代型ロボ導入へ 日本空港ビルとサイバーダインが提携

2015.7.3 07:02

羽田空港の荷物運搬などで活用が期待されるサイバーダインのロボットスーツ「HAL」作業支援用=2日、東京都大田区

羽田空港の荷物運搬などで活用が期待されるサイバーダインのロボットスーツ「HAL」作業支援用=2日、東京都大田区【拡大】

 日本空港ビルデングとサイバーダインは2日、羽田空港旅客ターミナルビルへの次世代型ロボットの導入で業務提携を締結したと発表した。同空港内でサイバーダインが開発したロボットスーツや掃除・搬送ロボットを9月までに導入する。

 両社は2020年の東京五輪・パラリンピックの開催に向け、それぞれの知見を生かし、先進性の高いロボットも共同開発する。

 日本空港ビルは作業員が装着すれば、荷物の持ち運び負担を軽減するロボットスーツや人工知能を搭載したロボットを投入する。館内を24時間清掃できるほか、指示した届け先に荷物を搬送できるという。

 当面は日本空港ビルがロボットを利用するが、省人化やコスト効果が確認できた段階で、全日本空輸や日本航空などの航空会社も空港内で導入する考えだ。

 日本空港ビルの鷹城勲社長は2日の記者会見で「5年後に東京五輪があり、羽田の国際化は重要性が増している。サイバーダインの力を借りて、空港で日本の優れた技術を世界に発信したい」と述べた。

 両社は東京五輪に向け、世界に先駆けたロボットを共同開発する。現在、外国人観光客向けの案内用ロボットやセキュリティーチェックを行うロボットなどの開発を検討している。

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