英家電メーカー、ダイソンは29日、吊り下げ型LED(発光ダイオード)照明「アリエル ペンダントライト」を開発したと発表した。約37年にわたって高精度の光を保つことができ、オフィスやレストランなどへ売り込む。成長が続く日本国内のLED市場を開拓する起爆剤としたい考えだ。
創業者ジェームズ・ダイソン氏の長男、ジェイク・ダイソン氏が展開し、今年4月にダイソンブランド傘下となったジェイク・ダイソン・ライトの新製品。
電球部から熱を取り去る技術を導入し、LEDの温度を50度に保ち、約37年にわたり光を明るく保つ。光を均一に投影できるほか、照明のまぶしさを抑え、不快に感じる光の発生を防ぐことができる。天井を照らすアップライトとオフィスのデスクなどに適したダウンライトの2種類。価格や発売時期は未定としている。
ダイソンは、同様の技術を取り入れたタスクライト(6万4千~10万1千円)で販売している。
ジェイク氏は「日本は早い段階からLEDを導入しているが、健康面への影響など改善の余地はある」と指摘。LEDのライバルとされる有機ELについては「タブレットや携帯電話には向いているが、照明には不向きだ。LEDの技術にはついていけない」と切り捨て、市場開拓に自信をのぞかせた。