シャープ労働組合が、会社側が示した3500人規模の希望退職と賃金カットなどのリストラ策について、大筋で受け入れる方針を固めたことが16日、分かった。17日に開く中央委員会で正式決定する。経営再建に向けた中期経営計画に労使一体で取り組む必要があると判断した。
会社側が提案した希望退職は、45~59歳の社員約3500人が対象で、7月27日から8月4日まで募集を行う。退職日は9月30日。割増退職金は50歳がピークで26カ月分前後となった。希望退職に伴う割増退職金などの費用は約350億円で、平成28年3月期に特別損失として計上する。
また給与カットは今年8月~来年3月で、一般社員は1~2%減らす。冬の賞与は、前年実績の半分の1カ月分とする。新卒の社員など給与の少ない従業員の削減率は1%とした。