シャープ「まだまだ大丈夫」は本当か? 社長の緊急メッセージに疑心暗鬼 (1/5ページ)

2015.5.2 17:10

シャープ本社=大阪市阿倍野区

シャープ本社=大阪市阿倍野区【拡大】

  • 入社式で新入社員に訓示するシャープの高橋興三社長=4月1日、大阪市阿倍野区のシャープ本社

 再び経営危機に陥ったシャープの高橋興三社長の社内向けの言葉が明らかに変わった。「銀行支援がないと立ち行かない会社にはなっていない」「まだまだ大丈夫」。「環境は急激に悪化」「薄氷といえる状況」と危機感の共有を訴えた半年前とは対照的だ。不安の払拭が狙いなのは明らかだが、主力取引銀行と大筋合意した主力の液晶事業の分社化や希望退職、本社ビルの売却などへの言及が十分でないため、社内に響いていない。協議中の内容が多いため明確なメッセージを出せないもどかしさがのぞく。(松岡達郎)

 報道に惑わされないように…

 「あくまでシャープは自分たちの足で立って、自分たちの力でやっていく」

 3月20日夕、シャープ社内の音声放送で高橋社長の緊急メッセージが流れた。

 その前日、シャープが27年度中に3千人規模の希望退職を募る方針を伝えるニュースが駆け巡っていた。

 メッセージでは「報道にあまり惑わされないようお願いしたい」と訴えるとともに「銀行支援みたいな話がでてくるが、人(銀行)に頼るのではないということを確認しあいたい」と強調した。

「みんなで思い切り力を合わせてやっていけば…」

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