ホンダが開発し今秋にも米国で納入が始まる見通しの小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」の日本人顧客第1号は、日本通信の三田聖二会長であることが分かった。
ホンダジェットは、ジェットエンジンと機体の両方を白紙から設計した独特のデザインと燃費の良さなどが高く評価されている。予約は100機以上といわれているが、その多くは米国人。日本人の予約がないと聞いた三田氏は「(日本企業が開発したのに)日本人が一人も買わないのは問題だ」と発奮。すぐに個人で予約した。
ホンダジェットの価格は450万ドル(約5億4000万円)。年収1億円以上の三田氏も「分割払いだよ」と笑う。米国での生活が長かった三田氏は既に小型飛行機2機を同国で保有しているが、「高度(約1万3000メートル)、速度(時速778キロ)とも優れている」とホンダジェットの納入を楽しみに待っている。
日本での販売は未定だが、ICT(情報通信技術)関連政策で政府に出向くことも多い三田氏は「(機動的に働くため)内閣でホンダジェットを1、2機買うべきだ」と熱心に勧めている。