飛び立つMRJ、政府もトップセールス支援 航空機産業に新時代の幕開け (1/3ページ)

2015.11.12 07:40

MRJ初飛行の会見で記念撮影に応じる、左から戸田和男テストパイロット(副操縦士)、安村佳之テストパイロット(機長)、森本浩通・三菱航空機社長、岸信夫副社長=11日、名古屋市中区

MRJ初飛行の会見で記念撮影に応じる、左から戸田和男テストパイロット(副操縦士)、安村佳之テストパイロット(機長)、森本浩通・三菱航空機社長、岸信夫副社長=11日、名古屋市中区【拡大】

 三菱航空機(愛知県豊山町)の森本浩通社長は11日午後、名古屋市内で開かれた記者会見で、小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の初飛行について、「成功しかも大成功だった」と笑顔をのぞかせた。

 MRJはこの日、機長、副操縦士など5人が搭乗。離陸後、高度1万5000フィート(約4500メートル)まで上昇し、時速280キロのスピードで太平洋上を飛行した。上昇や下降、左右旋回などの基本特性を確認し、計画通り試験を終えて、11時2分に名古屋空港に無事着陸した。

 機長を務めた三菱航空機の安村佳之テストパイロットは「今まで操縦した機体の中でも安定性が高い」と評価した。開発計画が5度も延期したMRJだが、初飛行の成功で懸念や不安は取り除かれた。

半世紀ぶりの旅客機開発で今はノウハウを蓄積している段階

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