そんな逆風が吹き荒れるなか、同社は店舗を増やして、売上高も増加傾向にある。その秘訣は「ブランド力」といい、東川浩之社長は「お客さまに『また来よう』と思ってもらうには、各店舗、各社員がブランド力を高めることが大切。とくにお客さまの心に響く接客力がブランド力の差を生み出す」と話す。
決勝大会では、よい笑顔のために毎朝鏡の前で「ウ、キ、ウ、キ」と発声して顔の筋肉を鍛えたり、インバウンド(訪日外国人)対策として英語を勉強するなど、接客係のさまざまな自己研鑽策も披露された。
寿司和食の部では、大阪府岸和田市の「お屋敷・岸和田五風荘」の金海妙美(かなうみ・たえみ)さんが優勝した。
金海さんは「一番大切なのはお客さまに喜んでいただくこと。自分を成長させてくれるこの仕事はまさに天職」と語った。接客係の女性たちのこんな前向きな姿勢が、がんこの成長を支えているのかもしれない。