安さや手軽さを武器に世界的な拡大を進めてきたものの、近年、日本のみならず本家、米国でも販売が苦戦続きの大手ハンバーガーチェーン、マクドナルド。客離れに歯止めをかけようと、メニューに工夫を凝らすなど業績改善策がとられているが、そんな矢先、米中西部有数の名門病院にある院内店舗がリース契約を打ち切られ、来月、閉店することになった。
病院側は、契約を延長しない理由を「慢性疾患の元凶となるリスク要因を減らすことは責務」と説明。健康に悪いイメージが払拭し切れていない実態が浮き彫りとなり、巻き返しの出はなをくじかれた形だ。
この病院は、オハイオ州クリーブランドにあるクリーブランド・クリニック。ヘルスケアの分野では、全米で最も名声を博している病院の一つだ。
米CNNなどによると、院内には20年前からマクドナルドの店舗があり、訪問者、患者、従業員らから広く利用されてきた。しかし、院内で進める「健康促進プログラム」の一環として、来月18日で店舗リース契約を打ち切ることにした。