独自物流システム
これに対し、ヨドバシは宅配業者に依存しない独自の物流システムをいち早く構築、利便性の高さと配達の速さで優位性を打ち出した。例えば夏場に冷蔵庫が故障したり、パソコンが夜壊れて代替機を翌朝までに用意したりしなければならないといった緊急事態にも配送対応ができるという。藤沢副社長は「夜12時までにネットで注文をいただければ、都内なら最速で翌朝8時には無料でお届けできる」と胸を張る。
受取場所の多様性も強みだ。仕事の関係で商品を自宅で受け取る時間のない会社員向けなどには、ネット通販で購入した商品を「マルチメディアAkiba」や「マルチメディア梅田」で24時間受け取れるサービスを展開する。「多様なライフスタイルのお客さまの要望に合わせることが最も大事だ」と藤沢副社長は指摘する。受け取り方法の選択肢を増やすことで、幅広い顧客層の取り込みにつなげる狙いだ。