高齢化社会の本格化の中で求められている技術だ。セイコーインスツルが立命館大学と共同開発した「ワイヤレス尿検知センサーシステム」も、高齢化社会における活用が期待されている。おむつの中に電極が仕込まれていて、漏れた尿を電解質にして電気を発生させ、電波を発信するというもので、着用者が不快に思う尿失禁をワイヤレスで把握して、迅速なケアを行える。
ファッションやスポーツといった分野から、医療や介護といった分野まで、暮らしの隅々に浸透する可能性をもったウェアラブル技術。身につけるメガネや時計に仕込めば、心身の情報を蓄積して自己管理に役立てることも可能で、遠くない未来、あらゆるものがウェアラブル技術で結ばれ、データをやりとりできるようになって、生活も仕事に大きな変化をもたらしそうだ。