NTTドコモとソフトバンクが3月から自社ブランドでの光回線サービスに乗りだし、光と携帯電話の契約を組み合わせる「セット割引」で先行していたKDDIとの本格的な競争が始まった。シェア競争で「一人負け」が続くドコモが、光回線を提供するNTT東日本・西日本の約1900万件の契約者をどこまで取り込めるかが焦点だ。
「固定(光)回線の提供によって、ドコモのサービスが家庭の中にまで入り込む。生活全般のサポート企業を目指したい」
「ドコモ光」の予約受け付けが始まった2月中旬、フジサンケイビジネスアイのインタビューに応じたドコモの加藤薫社長は新サービスへの意気込みをアピールした。
「生活サポート」の方針はセット割引の仕組みに現れている。KDDIとソフトバンクが携帯の契約回線ごとに料金を割り引くのに対し、ドコモは世帯ごとの携帯のデータ通信量に応じて割引額を増やす体系とし、家族全体の取り込みを狙う。