VAIO(長野県安曇野市)は16日、ソニーから独立してから初めて独自開発したノート型パソコン(PC)の新製品発表会を開催した。新製品「VAIO Z」は同社独自の技術や機能を搭載した高付加価値モデルで、汎用(はんよう)品と一線を画した。汎用化が進むPC市場であくまで独創性のある製品づくりにこだわり、早期の黒字化を目指す。
「Zはゼロの意味で始まりの意志」。同日の新製品発表会で新生VAIOへの思いを語ったのは伊藤好文・商品プロデューサー。VAIO Zには顧客が本当に必要と思える要素を盛り込んだ。
一つは圧倒的な処理能力だ。第5世代のインテルコアプロセッサーを搭載。高密度実装技術と放熱設計技術を組み合わせた「Zエンジン」を独自開発し、処理速度を従来品より高めた。