VAIOは、ソニー時代のPC事業が赤字続きのため、同社から切り離された。現在は240人体制で事業を行っている。汎用化が進むPC市場で差別化を図り、独自のポジションを確立し、早期の黒字化が大きな課題だ。
販路では依然、ソニーストアを経由するなど親離れができていない。だが、ここに来て、他社とのパートナー戦略に乗り出し、変化の兆しが出ている。現在、ソニー時代にはライバルだったキヤノンや日本通信などと協業し、新規事業にも力を入れている。
関取高行社長は16日の新製品発表会で、「1号機ができたので、これをてこにパートナーと協業しながら、新たな形を作りたい」と意気込みを語った。ソニーのイメージが強いVAIOだが、親離れし、黒字会社として事業を継続できるのか、これから本当の意味で試される。