ガラテア社のジュエリーを日本で扱っている東京真珠のブースでは、軍人の恋人を戦地に送り出した女性が、プレゼントとして贈られた真珠にスマホで触れると、恋人の声が流れて女性を安心させるストーリーのプロモーション映像を上映。真珠と「声」がセットになることで生まれる付加価値を伝えていた。
東京真珠によれば、今後は音声だけでなく、静止画や動画も利用できるようになる。ガラテア社を立ち上げたジュエリーデザイナーで、画家、詩人でもあるチー・ウィン氏が自ら行ったデモンストレーションでは、その場で撮影したスマホ画像をサーバー上に送り込み、それを真珠に組み込んだNFCでスマホに引き出して見せた。ウェアラブル技術によって、身を飾るアクセサリーにさまざまな情報を関連づけ、輝きだけでない新たな価値を持たせられる時代が来ている。
NTT(日本電信電話)が研究・開発中の新技術を見せる場として、2月中旬にNTT武蔵野研究開発センタで開いた「NTT R&Dフォーラム2015」にも、ウェアラブル技術を使った新しい取り組みが紹介されていた。ウェアラブル生体電極を使って、人間の身体と心の状態を解読して、行動にフィードバックさせる技術だ。