その理由をホプラメジアン氏は、東京における五つ星級以上の高級ホテルが「人口数などとの比較において、他の海外主要都市より少なく、かなりの開発余地がある」と説明する。
訪日外国人は宿泊先として、国際的に知名度の高いホテルを選ぶ傾向もあり、東京五輪は外資系チェーンにとっては商機。初上陸ではアンダーズに続き、シンガポールに本拠を置く世界的な高級ホテルグループ、アマンリゾーツによるアマン東京が年内に東京・大手町に進出する。
一方、日本勢は、国内の高級ホテル「御三家」の一角を占めるホテルオークラ東京が本館の建て替えを発表。築52年がたち、老朽化が課題となっていたもので、約1000億円を投じて巻き返しを図る。旧赤坂プリンスホテル(グランドプリンスホテル赤坂)跡地でも再開発計画が進行中で、プリンスホテル運営による新たな高級ホテルが誕生する。星野リゾート(長野県軽井沢町)は、東京・大手町に進出する和風リゾート「星のや東京」に天然温泉を完備し、都心の温泉旅館をアピールする。