2020年東京五輪開催に伴う観光客の増加を狙い、外資系を含む大型高級ホテルの新規開業や再開発が都心で本格化してきた。国内景気が緩やかに回復し、企業業績や個人消費が上向いていることも追い風となっている。
米ハイアット・ホテルズ・コーポレーションが運営し、日本初進出となる「アンダーズ東京」は9日、報道陣向けの内覧会を行った。アンダーズ東京は、11日開業の超高層複合ビル「虎ノ門ヒルズ」(東京都港区)の47~52階で営業する。スイートルーム8室を含む164室を擁し、全室から東京の眺望を見渡せるのがセールスポイントの一つ。ホテルにあるチェックインカウンターを置かないことで、自宅のようなくつろぎ感を提供するなど、海外のビジネスパーソンや富裕層の滞在を強く意識している。
米ハイアットは「パークハイアット」や「グランドハイアット」など9ブランドを世界各地で展開、日本ではアンダーズの開業で4ブランドがそろう。来日したマーク・ホプラメジアン社長兼最高経営責任者(CEO)は9日、「将来は全9ブランドを日本で展開したい」との意向を示した。