協議会のメンバーは地元商店会と町会、近鉄や大型商業施設「あべのキューズモール」を運営する東急不動産など。あべの筋に関西国際空港のリムジンバスや団体観光バスの乗降場のほか、海外旅行者向けインフォメーションセンターを設けたり、週末には一部車線を歩行者天国とすることなどを阿倍野区に提案した。
協議会の乾篤弘会長はハルカスの誕生によって阿倍野・天王寺の注目度が高まる中、「外国人を含め、全国各地の観光客をもてなしたい」と話す。
ハルカス建設も“及び腰”の近鉄
「近鉄はあまり表に出たがらない」。ある地元関係者はこう明かす。
近鉄は都市運営のあり方として「民間主体の手法が注目され、協議会の試みが先導例になることを期待している」(小林社長)と述べ、ハルカスの成長を左右するのは地元という意識が強い。