世界最大級の北米国際自動車ショーが13日、米ミシガン州デトロイトで開幕した。米国では新車販売台数が好調。富裕層向けの高級車や大型車が“復権”しつつあり、日米メーカーは新型車を披露した。
トヨタ自動車は高級車ブランド「レクサス」について、2ドアクーペの新モデル「RC-F」を出展。高性能エンジンで「より快適な走り」(関係者)を実現した。
ホンダは高級車ブランド「アキュラ」のミドルセダンの試作車「TLX」を世界初披露。燃費効率に優れた新エンジンが武器で、米国ホンダのマイケル・アカビッティ上級副社長は「小型車やスポーツ用多目的車(SUV)の拡充にめどがつき、今度はセダンを強化する」と話す。
日産自動車も米国ブランド「インフィニティ」で試作車「Q50」を発表。F1カーをモチーフに高出力のエンジンを搭載、若年層の取り込みを狙う。
北米市場では、景気の緩やかな改善に加え、「シェール革命」に伴うガソリン価格の落ち着きで、高級車の人気が戻りつつある。北米トヨタのレンツ社長は「消費マインドが上向いている」と話す。