この日、近鉄は阿倍野・天王寺地区を中心に新成人を招き、展望台で成人式を実施。狙いは「地元と一緒に“街”を作ること」(赤坂秀則専務)。地元住民にハルカスファンになってもらうための施策の一環だ。
7日の開業日には約3キロのテープを地元の子供ら約300人がカットするイベントを行ったほか、同日から3日間、地元商店街や商業施設と連携して買い物カードラリーも実施した。
ハルカス自体も敷地の外につながる通路を設け、周辺の商店街などとの回遊性を意識。また、百貨店のコミュニティースペースでは市民グループによる活動を想定するなど「地域社会と深くかかわっていく」(小林社長)ことを掲げる。
国内外の脚光浴びる阿倍野・天王寺
阿倍野区と住吉区を南北に走る「あべの筋」。昨年2月、ハルカスが面するこのストリートを盛り上げるため「あべの筋魅力づくり協議会」が設立された。あべの筋は、平成27年度中をめどに道路幅を約40メートルに広げるよう整備中で、この拡幅計画に地域の声を反映するのが目的だ。