ハルカス建設も“及び腰”… 近鉄に求められる強いリーダーシップ (1/4ページ)

2014.3.18 07:00

ハルカスの展望台から夜景を楽しむ来場者ら=3月7日夜、大阪市阿倍野区(大塚聡彦撮影)

ハルカスの展望台から夜景を楽しむ来場者ら=3月7日夜、大阪市阿倍野区(大塚聡彦撮影)【拡大】

  • 60階の展望台に到着した新成人ら=1月13日、大阪市阿倍野区(甘利慈撮影)
  • 60階の展望台に到着した新成人ら=1月13日、大阪市阿倍野区(甘利慈撮影)
  • 全面開業した日本一の超高層ビル「あべのハルカス」=3月7日、大阪市阿倍野区(本社ヘリから)
  • ハルカスの全面開業でテープカットを行う関係者ら=3月7日、大阪市阿倍野区(志儀駒貴撮影)

 「働く」「遊ぶ」「暮らす」-。近畿日本鉄道の小林哲也社長は、大阪を代表する3つの都市部エリアをこんな言葉で表現する。

 キタ(梅田地区)はビジネスが中心で、昼間の人口が多く「働く」要素が大きい。ミナミ(難波・心斎橋地区)は「遊ぶ」で、近年は歓楽街という色合いが濃くなってきている。

 阿倍野・天王寺地区は台地にある眺望のよさから住宅地として開発され、「暮らす」ことのウエートが高いという。事実、阿倍野区の人口密度は大阪市内の平均と比べて1・5倍、北区の1・6倍に上る。このため、3月7日に全面開業した日本一の超高層ビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)にとって近隣の地元住民を取り込むことが最初の課題となる。

 地元住民と一緒に作る“新たな街”

 「阿倍野っていい街ですよね。離れられなくなりそうです」。1月13日、ハルカスで行われた1階から60階までを階段で上るイベント。参加した阿倍野区に住む大学2年生の音無朋久さんは、展望台(58~60階)で眼下に広がる景色を眺めながらこう語った。

「地域社会との深いかかわり」を意識する近鉄

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