春闘・電機交渉、波乱の幕開け パイオニアやシャープ離脱 (1/3ページ)

2014.2.14 06:45

 電機メーカーの各労働組合が13日、2014年春闘の要求書を経営側に提出し、主要労組の要求が出そろった。5年ぶりにベースアップ(ベア)に相当する賃金改善を求める。だが、業績が悪化しているパイオニアやシャープの労組は加盟する電機連合の「統一闘争」からは離脱する見通しで、波乱の幕開けとなった。

 「今春闘は組合員の生活改善はもとより、デフレ脱却に向け、労使が社会的責任を果たす重要な交渉だ」

 要求書を提出した日立製作所労組の仲谷薫中央執行委員長はこう強調した。

 日立や東芝、三菱電機などの労組は電機連合の方針に沿って、4000円のベアをそれぞれ要求。一時金についても、今期に過去最高の営業利益を見込む日立(5.8カ月)や、三菱電機(5.87カ月)などで、前年実績を上回る要求が相次いだ。

 これに対し、経営側からもベアに前向きな声が聞かれる。日立の御手洗尚樹常務は「日本の賃金は国際的に高く、定期昇給などを含めると(固定費が)相当上がる」と慎重な姿勢を示しつつも、「(ベアは)一つの選択肢」と話す。政府の賃上げ要請も追い風だ。

電機業界は“まだら模様”だ

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