安倍晋三首相は15日、山口県長門市で行われたロシアのプーチン大統領との首脳会談後、北方領土問題を含む平和条約締結交渉などについて記者団に対し「率直かつ非常に突っ込んだ議論を行うことができた」と述べた。安倍首相の発言の全文は次の通り。
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プーチン大統領と約3時間にわたって首脳会談を行いました。私の地元での開催、そして地元の皆さまが温かいお出迎えをしていただいた結果、大変いい雰囲気の中で首脳会談を行うことができたと思います。
この後、主に経済関係についてさらに会談を行う予定でございますが、小人数の会談におきましては、2国間の問題、あるいは国際的な課題について、そしてその国際的な課題についてロシアが建設的な役割を果たしていくことの重要性、あるいはまた日本とロシアが共に取り組んでいくことによって、さまざまな問題を解決していくことができるということについて会談を行いました。
また2人だけの会談については約95分会談を行いました。平和条約の問題を中心に議論をしたところでございます。これまでのソチ、ウラジオストク、そしてリマでの議論を踏まえまして、元島民の皆さんの故郷への自由訪問、そして4島における日露両国の特別な制度のもとでの共同経済活動、そして平和条約の問題について率直かつ非常に突っ込んだ議論を行うことができたと思っています。
2人だけの会談においては、先般お目にかかった元島民の皆さまからお預かりをした手紙をお渡しを致しました。その場で1枚の手紙を、ロシア語で書かれていた手紙については、その場でですね、プーチン大統領は読んでおられました。(元島民は)もう平均年齢が81歳になります。まさに時間がないという気持ちの島民の皆さまのお気持ちをしっかりと胸に刻んで会談を行いました。
議論は今日また続くわけでございますし、明日また東京に場所を移しまして引き続き、議論を行って参ります。そして、2人の会談の結果につきましては、2人で明日(16日)会見の場においてご報告をしたいと思っています。